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リスニング力アップに効果的!通訳も実践する「シャドーイング」とは?

リスニング力アップに効果的!通訳も実践する「シャドーイング」とは?

英会話をするうえで欠かせないスキルの一つ、「リスニング」。英語を学んでいる方であれば誰もが相手の言っていることが正しく理解できずに歯痒い思いをしたという経験があるのではないでしょうか?

そこで、今回はリスニング力の向上に効果的と言われ、実際に通訳トレーニングの現場でも利用されている英語学習メソッド、「シャドーイング」についてご紹介したいと思います。

シャドーイングとは?

「シャドーイング(Shadowing)」とは、英語で話された音声を聴き、聴こえてきた音声をそのまま間を置かずに即座にリピートするというトレーニング方法です。聴こえてくる音声に影(shadow)のようにぴたりと寄り添って英語を話すことからシャドーイングと呼ばれています。

なぜシャドーイングがリスニング力アップに効果的なのか?

シャドーイングは、なぜリスニング力の向上に効果的なのでしょうか。ここでは第二言語習得の観点から簡単に説明したいと思います。人がリスニングするときのプロセスは主に下記の2つに分かれています。

  1. 音声知覚
  2. 意味理解

「音声知覚」とは、分かりやすく言うと「何を言っているのか」を把握することを指します。聴こえてきた音声を自分の頭の中にある音声知識のデータベースと照合し、「今相手はこの単語を発したな」ということを知覚します。そして「意味理解」とは、知覚した音声の意味をしっかりと理解することを指します。「音声知覚」はただ単純に音が聴こえているだけの状態なのに対し、「意味理解」はその意味までしっかりと理解できている状態です。リスニングができる(相手の言っている英語が理解できる)ということは、この音声知覚と意味理解の両方ができているということを意味します。

ここでのポイントは、この音声知覚と意味理解は、脳内で一時的に記憶をとどめる役割を果たしている「ワーキングメモリ」のなかで、お互いに競合しているという点です。ワーキングメモリのなかで維持できる記憶の量は限られているため、「音声知覚」に脳内のメモリを消費しすぎてしまうと、そのぶん「意味理解」に割けるメモリの量が少なくなってしまうのです。

日本語のリスニングの場合、すでに私たちは十分な音声知識のデータベースを持っているため、音声知覚は自動化されており、そのぶんリスニング時は意識を意味理解だけに集中させることができるため、相手の言っていることをストレスなく理解することができます。

一方で英語のリスニングの場合、相手の言っていることを正確に聴き取ろうと「音声知覚」に意識を傾ける必要があるため、そのぶん意味理解が疎かになり、結果として音は聴けたつもりでも意味が分からなかったということが起こります。

シャドーイングとは、実はこの「音声知覚」の部分を自動化し、音声知覚にかかる消費メモリを減らすためのトレーニングなのです。シャドーイングで求められるのは、聴こえてきた音声を即座にリピートすることだけで、その意味までは特に考える必要がありません。一方で、聴こえてきた音声を単語や文法、発音も含めてそのまま正確に繰り返すことが求められます。

このトレーニングを繰り返すことで、頭の中の音声知識データベースはネイティブの音声に自然と近づいていきます。結果として、聴こえてきた音を頭の中のデータベースより早く照合することができるようになり、最終的には音声知覚のプロセスを自動化することができるのです。

おすすめのシャドーイング方法

シャドーイングがリスニング力アップになぜ役立つのかを理解できたら、次は効果的なシャドーイングの方法についても触れておきます。ポイントは、下記の2つです。

  1. リスニングする音声の話者になりきる
  2. 自分のレベルより少しだけ高い教材を利用する

まず、シャドーイングをするときはスピード、発音、音のリエゾン(結合)やリダクション(消失)、イントネーション、リズムなど、全てを本人になりきったつもりで細かい部分まで徹底的に真似する意識で取り組みましょう。また、シャドーイングに利用する音声教材は、自分の英語レベルよりも少しだけ高い教材を利用するようにしましょう。スラスラと理解できてしまう教材を使ってもあまり意味はありませんが、逆に難しすぎても効果が薄れてしまいます。目安としては、音声の中にいくつか分からない単語や意味がとれない部分も含まれているものの、全体として7割程度は言っていることが理解できるレベルのものがよいでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?英会話において、リスニングはスピーキング以上に重要なスキルと言っても過言ではありません。スピーキングの場合、レベルに関わらず自分が持っているボキャブラリーを駆使すれば何とか言いたいことを伝えることができますが、リスニングができないとそもそも何を訊かれているのかが分からないので、会話のラリーができないからです。

リスニングに苦手意識を持っている方はぜひシャドーイングのトレーニングを実践していましょう。

なお、ロゼッタストーン・ラーニングセンター(RSLC)では日本語も話せるネイティブ講師とスクールカウンセラーが二人三脚となって、生徒一人一人の課題に応じた英語学習メソッドをご提案させていただきます。

短期間で効率的に英語力を高めるためには、課題の正確な把握と、課題に合ったメソッドによるトレーニングが必要不可欠です。自分の場合はどんな英語学習をすればよいのかを知りたいという方は、ぜひ一度RSLCの無料体験レッスンにお越しください!

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