みなさんは英語学習をする際に、どんな辞書を使っているでしょうか。英和辞典、和英辞典、英英辞典などさまざまあるかと思いますが、意外に見落とされがちなシソーラス(類語辞典)を使っている方は、あまり多くないと思います。今回は、実は英語学習でも非常に有効なシソーラスを使った学習法とそのメリットを解説します。
シソーラスについて、英語学習を始めたての方は聞いたことがない人がほとんどなのではないかと思います。シソーラスは、一言でいうと類語辞典のことです。通常の英和辞典では、英単語に対して日本語でその単語の意味が記されているのに対し、シソーラスでは英単語の類義語や反意語・対義語などの関連語が英語で書かれている辞書です。
英語に対して英語が書かれているので、英英辞典のように見えますが、英英辞典は英単語の意味を英語で説明しているのに対し、シソーラスは英単語に説明ではなく別の英単語が対応するようになっているのが特徴です。
シソーラスの特徴は、ある英単語の類義語や対義語などの関連語が一度に調べられることです。そのため、簡単な単語を起点にしたとしても、シソーラスで調べると関連する単語が少なくとも5つ以上は出てきます。分からない単語が出てきたときに、英和辞典で調べると、その単語の意味だけしか知識としてインプットされませんが、シソーラスで調べると5倍や10倍もの語彙を獲得することができるのです。
日々の英語学習の中で活用するのであれば、リーディングをした際に分からなかった単語をピックアップしてシソーラスで調べ、分からなかった単語の意味とともに同じような意味の単語も関連して覚えることができます。
また、ライティング練習のときであれば、自分が思いついた文章を、シソーラスを使って調べた類義語を使って、書き換えてみたり、同じ文意で複数パターンの文章を作ってみる練習をしたりすることができます。
シソーラスを英語学習で利用した場合の3つのメリットについてご紹介します。
シソーラスを使った時のメリットとして、記憶への定着度アップがあります。人間の脳は、あるひとつのモノについて、関連する情報が多いと記憶する際に思考を伴うため、記憶に定着しやすくなると言われています。
英和辞典で調べると英単語と日本語の一対の対応ですが、シソーラスでも調べることで、類義語や対義語など数多くの関連情報が出てくるため、記憶に定着しやすくなり、語彙力アップの効率が高まります。
シソーラスによって自分が知っている単語の言い換え表現を調べることで、語彙力がアップします。ライティングのときには、同じ単語を繰り返し使って稚拙な印象を抱かせることを減らすことができます。また、リーディングの場面では、言い換え表現を知っているので、類義語の単語をヒントにして文章をより深く理解することができるようになります。
シソーラスによって、類義語が分かるようになると、なぜこの場面ではこの単語が使われて、類義語の単語が使われないのだろうと考えられるようになります。そうした経験を数多くすることで、同じ意味の2つの英単語があったときでも、こういう場面のときにはこちらを使うというように、場面に応じた語彙選択をすることができるようになります。
いかがでしたでしょうか。英語学習経験は中学校や高校での英語の授業だけだったという方には、あまり馴染みのないシソーラス(類語辞典)ですが、英語学習でのメリットは非常に大きなものとなります。紙のタイプだとかなり分厚いものになるので、大変だと思いますが、今はシソーラスのアプリなども出てきているので、上手に活用して英語学習の効率をアップさせてみてください。
なお、ロゼッタストーン・ラーニングセンター(RSLC)では、日本人英語学習者の特徴を知り尽くしている講師が受講生をしっかりとサポートするので、シソーラスの使い方やシソーラスで調べてみた類義語の細かいニュアンスの違いなど、疑問に思ったことは気軽に相談してみてください。
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