英語学習を頑張っているみなさんの中には、文法テキストや参考書を何冊も解いているのに、英文法が定着しないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、英文法が定着しないとお悩みの方に、英会話が英文法習得に欠かせない理由をご説明します。
そもそも、文法テキストや参考書を何冊も解いているにもかかわらず、英文法が定着しない理由は何なのでしょうか。
それは、「知識を得て頭で理解すること」と「知識を実際の能力としてアウトプットすること」は違うからです。つまり、「やり方を知っている」ことと「実際にやれる」ことは別モノだということです。
独学で英語学習を進めている人は特に、知識を実際の能力としてアウトプットする機会が足りていないことが多く、英文法の学習としては非効率になってしまっているのです。
第二言語習得の専門家であるトロント大学名誉教授メリル・スウェイン氏が提唱している仮説にアウトプット仮説というものがあります。これは、第二言語習得においては、インプットだけでは不十分で、「話す」「書く」といったアウトプットも必要であるとするものです。
つまり、文法テキストや参考書によるインプット学習だけでは不十分で、英会話などのアウトプット学習を併せて行うことで、より効果的に英語を習得できるということです。
英会話がもたらす学習効果は、インプット学習によって得た文法知識を使ってアウトプットを試してみることで、自分が伝えたいことと自分の現時点の能力で伝えられることのギャップに気づき、ギャップを埋めるためにインプット学習を行うというように、インプットだけによる学習よりも効率的に学習を進められることです。
インプットだけでは、自分が伝えたいことと自分の能力で伝えられることのギャップに気づく機会がないため、そのギャップを埋めるのに適切なインプットを選択することができず、必要な知識がいつまでも不十分のままになってしまうか、必要な知識を得られたとしても効率はよくないということになってしまうのです。
英会話によって実践されるアウトプットスキルは、スピーキングがメインとなりますが、自分が持っている語彙や英文法の知識を使い、文章を組み立てて発話するというスピーキングの一連のプロセスは、ビジネスメールの作成といったビジネスライティングの場面でも非常に役に立ちます。ビジネスの現場でも今後は英語を使う機会が増え、英語が必要とされる時代においては、ビジネスライティングのスキルは重宝されるスキルのひとつです。
英会話はスピーキングばかりなので、ライティングスキルは伸ばしづらいと考えている人も少なくありませんが、スピーキングのプロセスは最後のアウトプットの形態が違うだけで、ほとんどライティングのプロセスと同じなので、ライティングスキルも伸ばすことができるのです。
いかがでしたでしょうか。英文法を学習するのに英会話が欠かせない理由について、第二言語習得の観点から解説をしました。英会話というアウトプット学習を適切に活用することで、インプット学習で得た知識の定着のみならず、効率的な学習を実現することができます。
今まで独学によるインプット学習メインで英語学習を進めていたけれど、なかなか知識が定着しないという方は、ぜひ学習の中に英会話を取り入れることを検討してみてください。
なお、ロゼッタストーン・ラーニングセンター(RSLC)では、自分だけでは定着させづらい文法を重点的に練習するというような、受講生のニーズにも柔軟に対応することができます。インプット学習の効率が上がらないなど、お悩みの際には、日本人英語学習者の特徴を知り尽くしている講師とキャリアナビゲーターが、二人三脚でしっかりとサポートしますので、お気軽に相談してください。
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