TOEICテストのリスニングは、PARTが進むにつれて徐々に難易度が上がるという特徴があります。
PART3では30秒程度の長めの会話文を13個聞かなければならないため、かなりの集中力・決断力が必要となります。最初から全問正解を目指すのではなく、自分のパフォーマンスが最大限に活かせるテクニックをご紹介します。
PART3は、複数人による会話文(30秒程度)が読み上げられ、それに対する3つの設問に答えるという形式です。このセットが全部で13セットあるため、かなりの集中力と忍耐力が必要となります。
会話文は問題冊子には記載されておらず、音声によって読み上げられるだけですが、設問と選択肢は問題冊子に書かれています。また、PART3の設問ではWhatやHowなどで始まる疑問文が多いのが特徴です。
PART3ほどの難易度になってくると、問題冊子に書かれている設問と選択肢を先取りで読むということが必須になります。
問題文を聞いた後に初めて設問に目を通し、その場で選択肢を吟味するような時間はありません。また、いつ次の問題が読み上げられるのか分からないプレッシャーの中で、問題を解き続けるのは精神的にも厳しく、実力が発揮できない可能性があります。
1つの会話文の最後の設問が読み終わると同時に問題を解き終え、すぐに次の会話文の設問に目を通すことができれば、設問と選択肢全てに目を通す時間は十分にとれます。選択肢が長い場合でも3つの設問のうち、2つ目くらいまでは目を通せるはずです。
最初の問題に関しては、Direction(問題形式や解き方の英語による説明)が流れている間に先読みをすればよいので、PART3では全設問の先読みが可能です。
そのためには、各設問の選択肢が読み上げられると同時に解き切り、終わった問題は絶対に振り返らないようにする必要があります。
TOEICテストのリスニングではとにかく潔さが重要です。「これが正答だ」と思ってマークしても、「やっぱり違ったんじゃないか」などと迷い出したらキリがありませんし、会話文は一度しか読み上げられないため、確認のしようがありません。
「これが正解だ」と思った自分の判断を信じることで、全ての設問と選択肢を問題文が読み上げられる前に確認できることで、より焦点を絞り、集中して会話文を聞くことができます。
PART3では、PART1やPART2以上に、テストと同形式の問題演習をテストと同じように行うことが効果を発揮します。設問と選択肢の先読みは、実際の時間感覚の中でないとなかなか慣れないですし、終わった問題は振り返らないことなどは、頭では理解していても慣れていないと迷いが生じてしまうものです。そのため、パート別になっているTOEIC対策用問題集を、テストと同じように繰り返し解くようにしましょう。
また、英語のリスニングパート全般の対策として、地力を底上げするためにシャドーイングは効果的です。
独学でTOEIC対策を進めるのに不安がある方は、英会話スクールのTOEIC対策講座などを活用するのもおすすめです。TOEIC対策講座では、英語指導経験の豊富な講師が、苦手なPARTやスコアアップに必要なスキルを見極め、ひとりひとり個別に必要なトレーニングを行うため、自分だけで対策をするよりも効率的に学習をすすめることができ、短期間でのスコアアップが期待できます。
いかがでしたでしょうか。PART3は直前のPART2と比較して、難易度が一気に上がります。1つ1つの会話文の長さも増すので、集中力をいかに持続させるかが重要なポイントです。とにかく設問と選択肢の先読みを優先し、解答時はいさぎよく答えを決めて次の問題に移行しましょう。普段のトレーニングでもシャドーイングを繰り返し、英語力を底上げしていきましょう。
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