近年はさまざまな英語学習法が確立されていることもあり、英会話を独学でマスターしようとする人も少なくありません。

しかし、実際に初心者が自分の力だけで英語を話せるようになるのかどうか、疑問に感じている人もいるでしょう。

今回は、英会話を独学で身につけるために必要な時間・期間、覚えておきたいポイントなどをくわしく紹介します。

また、英会話の独学が向かない人についても解説しますので、英会話を独学で学ぼうか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

英会話をマスターするために必要な時間・期間

英会話を独学で身につけようとする人の中には、英語の習得にどれくらいの時間がかかるのかが気になる人もいるでしょう。

個人差はあるものの、ビジネスで使える英語力を身につけるためにはおよそ2,000～3,000時間かかるとも言われています。

もちろんこれはあくまでも1つの目安であり、もともと持っている英語の知識や学習環境などによって、所要時間は変化するでしょう。

しかし、前提としてある程度時間がかかり、一朝一夕で身につくわけではないことはしっかりと理解しておいたほうがいいと考えられます。

英会話を独学で身につけるためのポイント

英会話を独学で学ぶことは不可能ではないものの、初心者が仕事で困らないレベルの英語力を身につけようとすると、それ相応の時間がかかるものです。

少しでも効率良く英語を習得するためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。

ここからは、英会話を独学で学ぶ上で押さえておきたいポイントを紹介します。

目的・目標を決める

初心者にとって独学での英会話習得は簡単ではなく、ただなんとなく勉強していても思うようには上達しないものです。

漠然と学習する状態を避けるためにも、まずは目的や目標を決めることが大切でしょう。

なお、この時に決める目的・目標は、具体的であればあるほどいいとされています。

例えば、「英語が話せるようになりたい」といったようなおおまかな目標を立てるのではなく、「TOEICで900点以上とれるようになる」とか「海外出張に1人で行けるようになる」などのイメージしやすい目標を立てるといいでしょう。

具体的な目的・目標を決めると達成するために必要な行動をとれるようになりますし、モチベーションアップにも効果的です。

英会話を独学でマスターしたい人は、まずは目標設定することから始めてみましょう。

適切な勉強法・教材を選ぶ

目標が定まれば達成するために必要な勉強をするだけですが、自分に必要な勉強法や教材を理解しておらず、間違った方法で学習する人も少なくありません。

具体的な例としてよく挙げられるのが、初心者が難しすぎる問題集や勉強法などに手を出すことです。

いくら最終的な目標がTOEICで900点をとることだといっても、基礎英文法や英単語などを理解できていない状態では、TOEICの問題を解くことなどできません。

自分のレベルに合った教材や、適切な勉強法などを選ぶことが効率良く英語力を向上させるための近道となるため、独学で英語を勉強する場合は覚えておくようにしましょう。

勉強時間を確保する

社会人が英語学習を行う場合、勉強時間を確保することも重要なポイントとなります。

英語学習は毎日継続することが不可欠ですが、忙しさから学習時間を確保できず、いつの間にか勉強をやめてしまうということは決して珍しくありません。

例えば週末のうち1日は勉強できるように予定を空けておく、出勤前に30分でも勉強するため早起きするなど、学習時間を確保するために行動するべきでしょう。

また忙しい現代人の場合、通勤時間やお昼の休憩時間など、スキマ時間を活用することも重要となってきます。

モチベーションを維持する

独学での英語学習が難しいと言われる理由の1つに、モチベーションの維持が簡単ではない点が挙げられます。

前述したように英会話を習得するにはそれ相応の時間がかかるため、1人で学習を黙々と進めるだけだとモチベーションを保てず、英語学習に挫折してしまう人が多いのです。

学習を続けられなければもちろん上達はしないため、自分が好きなことを英語学習に取り入れたり英会話を楽しむ機会を作ったりして、アプローチを変えながら英語に向き合ってみましょう。

なお、目標を確認し直したり、学習の進捗状況をチェックする目的で試験を受けてみたりすることも、モチベーション維持におすすめの方法です。

英会話の独学が向かない人とは？

英語を独学で勉強することは決して不可能ではありません。しかし、人によって独学での勉強が向かないこともあることは、覚えておいたほうがいいでしょう。

まず、自己管理が苦手な人には、独学での英語学習はあまりおすすめできません。

独学で学習するとなるとすべての学習計画を自分で立て、スケジュール通りに行動しなくてはならないため、理由をつけて勉強を先延ばしにするようなタイプの人は挫折してしまいがちになります。

また、孤独に学習するのが苦手なタイプの人も、独学に向かない人だと言えるでしょう。当たり前のことですが、独学だと一緒に勉強する仲間や講師などがいないため、基本的にいつも1人で英語に向き合うこととなります。

誰かに進捗状況を確認してもらったり仲間と励まし合ったりすることができないので、楽しみながら学習したい人には向かない勉強法となるでしょう。

まとめ

初心者が英語を身につけるには2,000～3,000時間かかるとも言われており、独学での英会話習得は決して簡単ではありません。

目標を定めた上で適切な勉強法を選ぶなど、独学でも効率良く英語を上達させるコツを覚えておくべきでしょう。

自己管理が苦手な人や孤独に勉強することを避けたい人などは、講師やアドバイザーなどの力を借りることができる英会話スクールなどの利用も検討し、自分に合った方法で英語を身につけましょう。