TOEIC Listening & Reading (以下、TOEIC)の試験問題はリスニング、リーディングの2セクションで構成されます。
今回は、TOEICリーディングセクションの概要やパートごとのおすすめの勉強法についてお伝えしていきたいと思います。
まずは、TOEICリーディングセクションの概要についてご説明します。TOEICのリーディングセクションはPart5,6,7の3つのパートで構成されています。
Part5は「短文穴埋め問題」です。短文の中にある()部分に入る適切なものを選択肢の中から選ぶ問題です。
Part5の問題数は30問です。
Part6は「長文穴埋め問題」です。長文中の()部分に入る適切なものを選択肢の中から選ぶ問題です。
Part6では文章が4題あり、1題の文章につき空所問題が3題、文の挿入問題が1題あります。Part6の問題数は全部で16問です。
Part7は「長文読解問題」です。
Part7の問題には、以下の3種類があります。
・1つの文章を読んで答えるシングルパッセージ問題
・2つの文章を読んで答えるダブルパッセージ問題
・3つの文章を読んで答えるトリプルパッセージ問題
シングルパッセージは10題、ダブルパッセージは2題、トリプルパッセージは3題出題されます。設問数は1題につき2〜5問で、Part7の問題数は合計で54問です。
続いて、パートごとにおすすめの勉強法をご説明していきたいと思います。
Part5でまず問われるのが、文法の知識です。とはいえ、TOIECでは大学受験英語に出るような高度な英文法知識を問う問題は、ほぼ出題されません。Part5で特に重要なのは品詞の理解です。英語の品詞を正しく判断できているかを問う問題が頻出します。最低限、中学・高校基礎レベルの英文法はきちんと抑えておく必要があります。
Part5で文法知識と同じくらい重要となるのが、語彙知識です。単純に単語の意味を知っているかを問う語彙問題も頻出するため、TOIEC語彙の学習もしっかり行っておくことをおすすめします。
TOEIC対策の語彙学習は、TOEIC用の単語帳に取り組むのが最もスコアアップに繋がりやすく、学習効果が高いです。TOEICに頻出する単語に絞って効率よく語彙知識を増やすことができるためです。
また、語彙や基礎文法の知識はPart5においてだけでなくPart6,7ではもちろん、リスニング問題の正答率を上げるためにも必要不可欠です。
Part6では、1題の長文の中に空所が4つありますが、空所の前後のみを確認すれば答えを判断できる「独立型問題」と、文章全体を読んで話の流れを把握しなければ正確に答えられない「文脈依存型問題」があります。そのため、Part6の問題を解く際は空所前後を読むだけでなく、文章全体にしっかり目を通して、話の展開を理解しながら解き進めることをおすすめします。
とはいえ、全問に対してじっくりアプローチをしていては時間を使いすぎてしまう可能性があります。Part6では、独立型問題は空所前後の文を確認して素早く解く、文脈依存型問題は文全体を読んでから解く、という風に問題のタイプに応じて臨機応変に回答していくとよいでしょう。
Part6は、Part5とPart7をミックスしたような問題なので、Part5,7の問題をたくさん解くことが自然とPart6対策にもなります。とはいえ、問題形式が異なるのでPart6の問題を実際に解く練習も行っておく必要があります。
Part7は、読解力が問われるパートです。正確に英文を読んで理解できるかはもちろん、英文をいかに速く読むことができるかも重要となってきます。
TOEICではリーディングセクションに与えられる時間は約75分です。この時間制限内にPart5~7の100問を解かなければならなりませんが、最も解くのに時間を要するのがPart7です。ゆっくりと英文を読んでいては、時間不足となり問題を多く取りこぼしてしまう可能性があるため、速読力を鍛える必要があります。
英文の速読力を鍛えるためには、音読のトレーニングを行うのがおすすめです。音読のトレーニングを行うメリットは、英文を英語の語順のまま読んで理解できる力が鍛えられるということです。日本語と英語では語順のルールが違うため、日本語に置き換えて英文を読んでいると時間がかかってしまうのです。
音読を行う際には、事前に英文の精読を行い、知らない単語や意味を理解できない文は和訳と照らし合わせるなどして、英文の意味をしっかり理解したうえで取り組むことをおすすめします。
いかがでしょうか。今回は、TOEICのリーディングセクションの概要やパートごとのおすすめ勉強法について解説しました。TOIECリーディング対策の基本は、TOEICに出る単語を学ぶことと、基礎英文法の学習をきちんと行うことです。特にTOEIC初心者の方や、中学・高校の授業で習った英文法を忘れてしまっているという方は、まずはその2つに取り組むことをおすすめします。ぜひ参考にしてみてください。
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