みなさんは、英字新聞や洋書をすらすら読めるくらいに、リーディングスキルが身についたら素敵だと思いませんか?
今回は、忙しい社会人の方やこれから留学を目指す学生の方が効率よくリーディングスキルを上げる方法を詳しく解説していきます。
リーディングスキルを考える際には、2つの側面を考える必要があります。英文をすらすら読めるという「速さ」と、どれだけ内容を理解できたのかという「質」です。いくら速く読むことができても、内容が頭に入ってこなければ意味がありません。リーディングスキルにおける「速さ」と「質」を高める方法をご紹介します。
まず、リーディングスキルでは、ある程度の「質」を高めることを第一の目標にしましょう。
「質」が伴わないにもかかわらず、「速さ」を鍛えるために量をこなしてしまうと、「正しく英文を読めない読み方」の練習を繰り返すことになり、変な読み方の癖がついてしまう可能性があるからです。
リーディングスキルの「質」を高めるためのトレーニングは「精読」です。
精読は、英語の文章を単語や文法、意味から文構造にいたるまで、正確に理解できるようになることを目的としています。
精読は「自分の現状を把握する」ステップ、「自分に不足している知識をインプットする」ステップ、「インプットした知識が定着したかを確認する」ステップの3つのステップで構成されます。
上達にはまず、自分の現状の知識を正確に把握することが必要です。そのため、自分の現状を把握するステップで英文を読むときには、絶対に辞書や参考書を使ってはいけません。自分が現在持っている知識だけを使って、可能な限り詳細に英文の単語、文法、意味、文構造を分析するようにします。
現状を把握できたら、次は不足している知識をインプットするステップです。現状把握のステップで、自分の今持っている知識では分からなかった部分を、辞書や文法書を使って徹底的に調べるようにしましょう。
最後は、インプットした知識が定着したかを確認するステップです。インプットから少し時間をあけてもう一度同じ英文を自分の力だけで読んでみましょう。ここで、完璧ではなかったら、再度インプットのステップを行います。
精読のトレーニングである程度リーディングの「質」が上がってきたら、次は「速さ」を上げるトレーニングである「多読」を行いましょう。
多読では、トレーニングに使う英文のレベルも重要です。英語に苦手意識がある人は謙遜して、分からない単語や文法が出てこないくらいに簡単なレベルの本や参考書を使ってしまいがちですが、それでは効率よくスキルアップすることは難しくなります。
多読は数多くの英文を読むことで英語を英語の語順で理解し、リーディングのスピードを上げるトレーニングであると同時に、多少の分からない単語があっても類推する力を養うトレーニングでもあるので、分からない単語が文中に5%以下の英文を目安に選ぶと良いでしょう。
多読を行う際には、以下の3つのポイントを心がけるようにしましょう。
多読トレーニングの目的は「たくさんの英文をすらすら読む」なので、「辞書をひくのは1冊何語まで」「本を読み終わったあとにまとめて意味を調べる」など、なるべく辞書を使わないようにするためのルールを決めておくとよいでしょう。
これも多読の目的である「たくさんの英文をすらすら読む」を達成するために必要なポイントです。読んでいるときに分からない箇所が出てきたとしても、そこにこだわりすぎないことが大切です。飛ばして読んでみて、概要もつかめないような場合は、教材として使う本の難易度が多読をするには適していない可能性があります。
何度もお伝えしているとおり、多読は「たくさんの英文をすらすら読む」ことが目的です。
興味ない分野・内容の本は、たとえ日本語だったとしても継続が難しいです。多読トレーニングは、継続ができないと効果が薄いどころか、「たくさんの英文を読む」という多読の本来の目的も達成することができなくなってしまいます。
読んでいて興味がわかないと思ったら、たとえ読み途中だったとしても、読むのをやめて次の本に進んでしまいましょう。
いかがでしたでしょうか。まず精読でリーディングの「質」を上げ、多読を並行して行うことで「速さ」も上げていくという順序でトレーニングすることで、リーディングスキルは効率よく上げることが可能です。
リーディングスキルを効率よく身につけたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、ロゼッタストーン・ラーニングセンター(RSLC)では、講師とのマンツーマンレッスンに加え、世界177ヵ国、500万人以上が利用しているロゼッタストーンの言語学習ソフトウェアを活用してリーディングのトレーニングに取り組むことも可能です。
リスニングやスピーキングといった英会話スキルだけではなく、リーディングも含めて総合的に英語力を高めたいという方は、ぜひ一度ロゼッタストーン・ラーニングセンター(RSLC)の無料体験レッスンにお越しください。