TOEICテストのPART4は、PART3と同じく30秒程度の英文を聞いてそれに関する質問に3つ答えるという形式です。PART3とは異なりスピーカーは1人になりますが、その分、設問や選択肢の難易度が増す、といったイメージを持っていただければいいでしょう。今回は、リスニングセクションの最後のパートを確実に乗り切るためのテクニックをご紹介いたします。
PART4の出題形式は、シングルスピーカーによるアナウンス等を聞いて質問に答えるものです。PART3では2人もしくは3人での会話のキャッチボールを聞くのに対し、PART4は延々と1人の人間による発話を聞くので、どうしても「単調」「つまらない」「長い」と感じがちです。そのため、同じ30秒でもPART4の方が集中力を必要とします。
基本的に設問はWhatやHowで始まる疑問文であり、この点はPART3と共通と言えます。しかし、選択肢や特に設問の問題文は長くなる傾向にあるため、注意力が必要です。
PART3と同じく、PART4も設問と選択肢は問題冊子に印刷されていますので、基本的には設問文・選択肢の先読みをする必要があります。ただし設問文・選択肢の中の情報量が多いため、先読みしたことを全て暗記したまま問題文を聞くのは現実的ではありません。
そのため、設問文は先読みして何を聞かれるのかをしっかり頭に入れておき、選択肢はさっと目を通して暗記しようとはしないのが良いでしょう。暗記しようという心構えで臨んでしまうと、暗記できなかった場合に引きずってしまう可能性があります。
実際に解く際のテクニックとしてはPART3の記事でもご紹介したように、潔く答えだと思った選択肢にマークし、残りの選択肢は聞かない、というスタンスで攻めましょう。
また、PART4ならではの攻略法があります。
PART4は文の冒頭で、これから読み上げられる文章がどんなジャンルなのかをはっきり教えてくれます。文章が広告であれば、その広告にどんな事実が書いてあったのか、という素直な内容把握問題しか出題されません。
PART4の問題で出題される代表的なシチュエーションは以下の通りです。
そしてその中での話の展開パターンはだいたい似ています。
例えばアナウンス(バスや電車など)であれば、突然の工事や事故のためにダイヤが乱れた・迂回するため○○駅にはとまらない、といったアクシデントが発生します。
また問題のパターンも定番化したものがあり、アナウンスが電車で行われているのか飛行機で行われているのかを尋ねる設問は、必ずと言っていいほど各問題の最初で出題されます。
電話であれば、シングルスピーカー=留守電のメッセージが定番ですし、メッセージが終わった後「この後メッセージを聞いた人はどんな行動をするでしょう。」と必ず聞かれるはずです。
このように、シチュエーションごとにパターンをつかんでいくとPART4は一気に楽になります。
問題文や質問文のパターンをつかむためにもPART4の問題を集中的に解く必要があります。
また、パート別対策問題集などの音声を使ってシャドーイングすることです。特に音声付きのPART7対策問題集を使うと効果的です。
リーディングの文章はリスニングの文章よりも文法的にも語彙的にも難易度が高く、その中でも一番難しいPART7の音声をシャドーイングすることは極めて高負荷なトレーニングになります。
PART4はリスニングセクションの中でも、フォーマルで固い単語の出現率が高いので、リーディングセクションの文章は練習に最適です。
いかがでしたでしょうか。TOEICテストの難所であるPART4は、シングルスピーカーによる、ややフォーマルな文章のリスニング問題です。単調な聞き取りが続きますが、実は出題される問題・設問のパターンが他のパートよりも明確で、場数を踏めば話の展開や質問の内容が簡単に予測できるようになります。シャドーイングと合わせてしっかりトレーニングしましょう。
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