早く英語力を身につけたいと思っている英語学習者にとって、『短期集中で英語力アップ』といった言葉ほど魅力的なものはありません。そんな方法があるのならすぐにでも実践したいという人も少なくはないでしょう。
たしかに、短期集中学習で英語力を伸ばすことは可能です。しかし、そのためには正しい学習法で英語に取り組む必要があるのです。
そこで今回は、短期集中の英語学習の「罠」と知っておくべきポイントについてお話します。
インターネットで英語学習法を調べると、「簡単に英語力を伸ばせる」というような内容を見かけることがあります。しかし、実際の英語学習とは、英語上級レベルの域に達するまでにいくつものアップダウンを経験するものなのです。ここでは、英語初心者に知っておいていただきたい英語学習の勘違いと実態をお教えします。
「英語を聞き流すだけで英語力アップ」というような宣伝を見かけたことはありませんか。たしかに、英語表現をインプットするため、リスニング力を伸ばすためにも英語を大量に聞くことは効果的です。
しかし、聞き取れないものや内容を理解できない英語を聞き続けるのは、雑音を聞き続けているのと同じことです。これでは、英語を聞くのが苦痛になり、リスニングに対して苦手意識を持つことにもなりかねません。
英語初心者は知らない単語が多いため、聞き取れる英語にも限りがあります。新しい英語を聞き流すのではなく、学んだ英語を定着させるために学習した英語を何度も聞き返すようにしましょう。
英語学習者の中には「ある日、突然英語が聞き取れるようになった！」という驚きの声を上げる人たちも少なくありません。これは決して魔法や奇跡などではなく、日々英語学習のために努力していたからこその成果なのです。
彼らは、「頑張っているのに英語力が伸びている気がしない」といった辛い停滞期を乗り越えた先に、「英語が聞こえるようになった！」という嬉しい成長を遂げています。英語力アップのためには日々英語学習に取り組むことが大切です。
英語学習はやればやるほどスキルアップします。しかし、常に右肩上がりで伸びていくものではありません。英語学習者の中には、自身の英語力を測るためにTOEICを活用している人も数多くいますが、彼らの中には日々英語学習に取り組んでいるにも関わらず、スコアが停滞したり、ときにはスコアが落ちたりしてしまうという人もいます。
しかし、それは一時のことです。その後も学習を続けることで次第にスコアは伸びています。英語力は常に成長するものではなく、ときには停滞するものだということを認識しておきましょう。
英語学習をする上で知っておくべきことを3つお伝えします。
英文は、英単語を並べて作られています。そのため、英単語を知らなければ英語を読むことも話すこともできません。さらに、英単語だけを知っていても、文法がめちゃくちゃでは正しく意思疎通ができません。相手の会話を理解し、こちらの意思を正確に伝えるためにも英文法は大切です。英語力の基礎となる英単語と英文法は、絶対に強化するようにしましょう。
みなさんの中には、TOEICで高スコア取得することを目標にしている人もいるでしょう。しかし、一度その目標スコアを取得できたとしても、その後英語学習から遠ざかってしまっては英語力が下がる一方です。
英語力を伸ばすため、また、身につけたスキルを保つためには英語学習を続ける必要があります。実際に、英語のエキスパートと言われる通訳者たちも、英語力のキープとさらなるスキルアップのために日々英語学習に取り組んでいます。英語学習にゴールはないのです。
忙しいとき、疲れたとき、ときには気候にも左右されるのがモチベーションです。英語学習者の中には、モチベーション維持のために英語試験を受験する、学習時間を固定して習慣化する、好きな文具を使う、たまにはカフェで勉強する、などといったように工夫しながら英語へのモチベーションを保っている人も少なくありません。みなさんも、自分なりのモチベーション維持術を見つけて、英語学習を継続させてください。
英語学習は長期戦のため途方もなく感じますが、その途中に分かりやすい"通過点"などがあると「あそこまで頑張ってみよう！」と気合が入ります。英語学習の『短期集中』とはこの"通過点"のようなものです。その地点からスタートを振り返ってみると、英語力の大きな成長を実感するはずです。正しい方法で短期集中学習を取り入れ、英語力を着実に伸ばしていきましょう。
なお、ロゼッタストーン・ラーニングセンター（RSLC）では、日本人英語学習者の特性を知り尽くした講師とキャリアナビゲーターが、英語力の伸びが停滞したときも、モチベーションが上がらないときも、しっかりとサポートするので安心です。
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